Hello, there!
英語の学習は
エクササイズやスポーツの
頑張り方に通じるところがあると
私はよく生徒や塾生さんに話します。
例えば、、、
文法は単なるルールブック。
それを覚えただけでは
プレーをしていることにはならない。
野球でも自主練で
自分のペースでできる
素振りの練習をする時間が
必要なように、
自己練習のために
自宅学習の時間をとること。
泳がずに水泳はうまくならない
のと同じように、
英語を話さずして
英語を話せるようにはならない。
などなど...
ところで、
先日、メジャーリーガーの
イチロー選手が
現役を引退しました。
野球人生が始まった日本で
引退した彼の引き際の
タイミングは
素晴らしかったと
私は感心していました。
その時の引退会見で
彼が話したことが
英語学習のヒントになるところが
あるように思ったので、
言葉を拾って書き留めました。
『重ねることでしか
後悔を生まない
ということはできない』
『言葉にして表現することは
目標に近づくひとつの方法』
(50歳まで現役を続けると
言っていたことについて)
『人より頑張ることはできない。
あくまでも秤(はかり)は
自分の中にある。
自分なりにその秤を使いながら、
自分の限界を見ながら
ちょっとずつ越えていく。
そうするといつの日か、
こんな自分になっているんだ、
という状態になって、、、
だから少しずつの
積み重ねが、
それでしか自分を
越えていくことが
できないと思う。
一気に高みに行こうとすると、
今の自分の状態と
ギャップがありすぎて、
それが続けられない、
と考えているので、
地道に進むしかない。
進むというか、
進むだけではなく
後退もしながら、
ある時には後退しかしない
時期もある。
でも自分がやると決めたことを
信じてやっていく。
でもそれが正解とは限らない、
間違ったことを続けて
しまっていることもあると
思うんですけど、、、
でもそうやって
遠回りすることでしか
本当の自分に出会えないというか、
そんな気がしているので、
自分なりに重ねてきたことを
(ファンの方は)見てきて
いただいたのかなと思う。』
Q:孤独感というのを
ずっと感じながら
プレーしていたのでしょうか?
『・・・メジャーリーグに来て
外国人になったこと。
アメリカでは僕は外国人ですから。
このことは外国人になったことで
人の心を慮(おもんばか)ったり、
人の痛みを想像したり、
今までなかった自分が
現れたんですよね。
この体験というのは、
本を読んだり
情報を取ることはできるとしても
体験しないと
自分の中からは生まれないので、、、
孤独を感じて苦しんだこと、
多々ありました。
ありましたけど、
その体験は未来の自分にとって
大きな支えになるんだろうと
今は思います。
だから、
辛いこと、しんどいことから
逃げたいというのは
当然のことなんですけど、
でもエネルギーのある元気な時に
それに立ち向かっていく、
そのことは
すごく人として重要なこと
なんではないか
と感じています。』
5月から3年間
カナダへ留学する
予定の塾生さんもおられます。
ここから何かを感じてくれれば、
と思います。
たとえ留学しなくても、
英語を学んでいる瞬間は
単に英語そのものを
学んでいるだけでなく、
自分自身が「外国人として」
他国の文化を学んでいる、
という視点も忘れないで
ほしいと思います。
他の文化を学ぶというのは
人としてのものの考え方、
価値観の幅を広げることにも
繋がっていきます。
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