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「テスト」について考える

執筆者の写真: Koichi KitaharaKoichi Kitahara

更新日:2019年5月16日




Hello, what's going on, guys?




ぼちぼち中間テストの時期。




私の勤務高校でも

来週から始まります。




世の中では

「定期テスト」をなくして

それに代わる

「単元テスト」により、

何度もやり直しがきく

申告制を試行している

学校が出てきているようです。




とても興味深い動向ですが、

英語の教科でもそれをやったら、

自ら学ぶ力の向上と習慣化、

共に学ぶ協働学習の活性化、

個に応じたスキルアップが期待でき、

集団授業で英語を学ぶ欠点を

ある程度補えるのではないかと

感じる今日この頃。




教師の意識改革と指導力の向上、

ハード面でそれを可能にする

環境さえ整えることができれば、

とは思いますが……




いかに問題に正確に答えるかを

求められるのがテスト。




先日、

そのための学習の過程で、

教科書の和訳をノートに

何ページにもわたって

書いている塾生さんがいました。




訊くと、

定期テストにも出るので

学校で宿題として

しなくてはいけないから、

ということ。




それは、

私が中学の頃と変わらない

学習方法です。




以前にもこのブログで

書きましたが、

何百ページ和訳を

練習したところで

英語のスキルは

全く上がらないので

「時間の無駄」です。




そもそも

その活動をしている間は

英語を(で)考えておらず、

文法をヒントにいかに

日本語らしくできるか、

という翻訳の技術が

上がるだけだからです。




これは「時間の無駄」

にとどまらず、

日本語の語順に合わせた

読み方(返り読み)を

させてしまうことになりかねず、

そうなれば

英語のスキルアップにとって

単なる「害」にしかならなく

なってしまいます。




その時間をなぜ

英語を使うことに

使わせないのか

私には全く理解不能なわけです。




旧態依然の

このようなことを

いつまでも生徒に

指導しているようでは、

いくら定期テストをなくす

などの革新的な取組をしても

英語のスキルはなかなか

上げられるものではありません。




評価をしなくてはならない

教師側からしたら、

はっきりとした答えがあり

一定の評価基準が明確にしやすい

リーディングやリスニングは

テストが作りやすいし

採点がしやすいです。




このような問題に比べ、

アウトプットのスキルを測る

ライティングや、

特にスピーキングの

テストは採点基準が難しく、

教師間、学校間で

そのバラつきが

出てきやすくなります。




かと言って

避けてテストをしなければ、

生徒はきちんとした

モチベーションがない限り

敢えてそのための

学習をしようとはなりません。




しかし、

大学入試では

スピーキングのテストの

導入が決まっているので、

高校もそちらに合わせた

指導をしなくては

ならないはずです。




このスキルを上げるには

一人ひとりに

向き合って指導する

時間と労力がある程度

必要になります。




そうなると、

「働き方改革」の時代に

逆行するような状況が

生まれやすくなる

という予想もされます。




スピーキングスキルを

本気で上げたいのであれば

指導面のソフトだけでなく

そのためのハード面、

つまり環境を整えなくては

なかなか難しいです。




ところで先月の18日、

全国学力テストが実施され、

その中で英語の

スピーキングテストも

実施されたようです。




大学入試の形式を意識して、

レコーダーに声を吹き込む

という形だったそうです。




私が直接、

中学校の先生から

聞いた話によると、

全員同じ教室で実施。

そして各自で録音。




1クラスに教師一人だけでは

監督面、技術面を

カバーすることができず、

たくさんの教師が

駆り出されたようです。




で、テストを受ける側の

生徒はどうしたかというと...




周囲から聞こえてくる

他の生徒の英語をマネて

自分の声を録音していた

とのことです。笑




十分想定される事態では

あると思うのですが。




文科省はそれは

「想定内の範囲」

なのでしょうか?




まだまだ前途多難な

英語教育発展途上国、

日本です。





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